第14期(平成21年度)通常総会・特別講演会

(敬称略)

平成21年度通常総会・特別講演会・懇親会は、平成22年5月15日(土)、 東北大学片平キャンパス内さくらホールにて開催された。総会出席者70 名、懇親会出席者61名であった。総会に先立ち流体科学研究所の研究室 見学が実施され、流体研究に関する最新の研究成果が見学者に紹介され た。

第I部 総会(13時00分~13時45分)

司会の滝田謙一(機II平3)が開会を宣言し、箱守京次郎(精30) が会長挨拶の後、議長席に登壇し議事の進行を行った。

第1号議案
「平成21年度事業報告」を横堀壽光(機II48)が報告し、承認された。
第2号議案
 「平成21年度決算報告」を久保百司(ゲスト会員)が報告し、「同 監査結果報告」を監事の江村超(精39)が報告し、承認された。
第3号議案
 「役員改選」役員の任期満了に伴い、幹事会で予選された平成22、23年度役員候補者が承認された。会長に梅原誠(精37)、 副会長に阿部博之(機34)、佐々木久臣(精40)が選出された。平成22、23年度の役員は本同窓会誌に掲載されている。
第4号議案
  名誉会長の委嘱に関する会則第9条の条文改正について横堀壽光(機II48)が提案、経緯の説明を行い、承認された。
議長交代
  平成21年度の議事終了に伴い、箱守京次郎(精30)が降壇し、平成22、23年度の会長に選出された梅原誠(精37)が議長席に登壇し、会長挨拶、第5号議案以降の進行を行った。
第5号議案
 「平成22年度事業計画」を横堀壽光(機II48)が提案し、承認された。
第6号議案
 「平成22年度収支予算」を久保百司(ゲスト会員)が提案し、承認された。
第7号議案
 会長を退任する箱守京次郎(精30)および、機械系同窓会の設立に多大な貢献のあった大宮司久明(機30)が名誉会長に推薦され、承認された。

 当初予定されていた議題の他に提案は無く、議事は予定通り終了した。

第II部 特別講演(14時00分~16時10分)

2件の特別講演が行われた。1件目は、東北大学大学院工学研究科ナノメカニクス専攻 産学連携研究員 人見宣輝(精37)を講師として「私の開発人生とそれを導いた人達」と題した講演が行われた。講演に先立ち、斎田久人(精45)より人見講師の経歴が紹介された。講演では大学学部時代から現在に至るまでの研究歴および、同氏に強い影響を与えた恩師、上司、同僚、部下の方々をユーモアを交えて紹介され、人間関係の重要性を強く実感させられた講演であった。また、講演終了後に今後の人材育成に関する活発な討論がなされた。

続いて、東北大学大学院工学研究科ナノメカニクス専攻 教授 江刺正喜(ゲスト会員)を講師として「オープンコラボレーションによるMEMS開発」と題した講演が行われた。講演に先立ち、横堀壽光(機II48)より江刺講師の経歴が紹介された。講演では、同氏が研究・開発を行っているMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術について、その実用例が紹介された。応用分野は「自動車・家電」「情報・通信」「製造・検査」「医療・バイオ」と極めて多岐に亘り、MEMS技術の重要性はさらに増すであろうことが示された。また、集積化MEMSの産業化における問題点についても言及され、同氏が取り組んでいる新たな産学連携の取り組みについて紹介された。

両講演に対し質疑応答も活発に行なわれ,参加者は科学技術と経済政策の広い分野の最先端の貴重な話に聞き入っていた.なお,特別講演の詳細につきましては,本号に掲載されているので,そちらをご覧頂きたい。

第III部 懇親会(16時30分~18時30分)

総会が行われたさくらホールの1階にて懇親会が行われた。佐野健太郎(機知H7)が司会を担当し、21年度の箱守京次郎(精30)会長の挨拶ならびに梅原誠(精37)副会長の乾杯の音頭で開宴した。ひとしきりの歓談の後、機械系系長の和田仁(機47)より東北大学および機械系の現況の紹介、久保百司(ゲスト会員)より今年度新たに着任した大見敏仁助教(機知H16)の紹介がなされた。さらに今年度、卒寿を迎えられた酒井高男(精19)によるテーブルスピーチがあり、同氏が最近まで自動車を運転されていたことなどを話され、大変お元気な様子を紹介頂いた。スピーチ後、参加者全員の温かい拍手で同氏を祝福した。和やかな雰囲気の中、恩師や先輩、後輩、友人との語らいの様子が会場のあちこちで見られた。恒例となった「青葉もゆるこのみちのく」の大合唱が梅原誠(精37)22年度会長をはじめとした精密37年度卒業生の音頭のもと行われ、大いに盛り上がった。最後に佐々木久臣(精40)副会長の閉会の辞をもって、懇親会は盛会裡に終了となった。