第28期通常総会・特別講演会開催報告

第28期(令和5年度)の通常総会は,令和6年(2024年)5月18日(土)に開催されました。ここではその報告をいたしますが,今回の通常総会では機械系同窓会の運営方法について,これまで幹事会が担ってきたその役割を,通常総会以降は常任理事会が主導していく方針転換を行うことを提案して承認いただきました。

 本稿では,それに至る経緯について説明してから通常総会の報告をします。

 同窓会ニュース第28号(2023年1月発行)には,代表幹事の山本悟氏から,「今期の東北大学機械系同窓会」と題して,同窓会が抱えている問題について詳細な報告がなされています。その中で特に指摘されているのは,学内OB教員が減少する中で,その一部のOB教員が学内幹事を担当して,約1万6千人の同窓会を運営するのはもはや限界であり,学内幹事の負担軽減を早急に実施するべきという提言でした。

 それを受けて,第28期には会長と副会長を中心にその対応策を協議してきましたが,同窓会はOBが運営の中心になるという本来の形に立ち返るべきであるという方針を確認して,第29期(令和6年度)から実施していくことを通常総会に諮ることにしました。

 具体的には機械系同窓会会則の第七条の記載を,現行の『幹事は会長の意向を体し,本会実務の総括を行う』から『常任理事会は会長の意向を体し,本会実務の執行統括を行う』に改訂して,常任理事会が同窓会活動を統括して,且つ活動の執行機関として衣替えすることを通常総会の第4号議案として提案しました。

第28期通常総会は令和6年5月18日(土)の14:00~14:30に東北大学工学部中央棟2階大会議室で実施されました。それに先立つ理事会はWebを用いた書面審議形式として実施し,通常総会はWeb審議と対面式のハイブリッド方式で,特別講演会は対面方式で実施しました。更に特別講演会後の交流会を工学部中央棟1階のDOCK(学食奥のスペース)にて,簡単な料理と飲み物を用意して,出席された会員の皆様の交流にご活用いただきました。

理事会には,第1号議案「第28期事業報告」,第2号議案「第28期決算報告・同監査結果報告」、第3号議案「役員改選の件,理事及び幹事の選出」,第4号議案「会則改正」,第5号議案「第29期事業計画」,第6号議案「第29期収支予算」,第7号議案「名誉会長推薦の件」を諮りましたが,これは同窓会のWebサイトに書面審議行使ができる仕組みとしました。

理事による理事会の審議を令和6年5月1日(水)から5月5日(日)の期間に実施し,81名から回答があり,全ての議案が承認されましたが,同時に同窓会運営に関する貴重なご意見をいただきました。理事会での承認を受けて会員による総会の審議は,令和6年5月10日(金)から5月16 日(木)の期間に事前のWeb審議として実施して126名から回答があり,総会当日の出席者の議決権行使と併せてすべての議案が承認されました。

特別講演会は総会終了後の14:40-15:40に実施し,講師の米本浩一氏(機械52年卒)に「サブオービタルスペースプレーンの開発~大学発ベンチャーの挑戦」と題してご講演いただきました。詳しいご講演内容については同窓会誌にてご紹介しておりますのでそちらの記事をご覧ください。

コロナ感染症も「5類感染症」に変更となり,同窓会の年度最初の主要イベントである通常総会・特別講演会・交流会が従来の形で開催できました。前述のように同窓会活動の担い手が常任理事会に変更になりますが,こうした新しい取り組みをうまく活用しながら、会員の皆様にとって実り多い同窓会活動になるように努めてまいります。

参考資料:通常総会で承認された「機械系同窓会会則第七条」の改正内容とその事由

第七条 改正後現行
会長は当会を代表する。副会長は会長を補佐し、会長事故ある時は副会長のうち最年長者がその職務を代行する。会長、副会長及び常任理事は常任理事会を組織し、常任理事会は会長の意向を体し、本会実務の執行総括を行い、この会則に定めるものの外、当会の会務一般を処理する。理事は会の運営と発展のため、意見を具申する。幹事は常任理事会の意を体して必要な会務を担当する。監事は会計監査を行う。会長は当会を代表する。副会長は会長を補佐し、会長事故ある時は副会長のうち最年長者がその職務を代行する。幹事は会長の意向を体し、本会実務の総括を行う。副会長及び常任理事は常任理事会を組織し、この会則に定めるものの外、当会の会務一般を処理する。理事は会の運営と発展のため、意見を具申するものとする。監事は会計監査を行う。

      (注)下線部が改正箇所。

(事由)

同窓会活動は,これまでは幹事会がその活動を実質的に主導してきたが,幹事となっている現役教員の負担が年々増加している現状を鑑み,第29期以降は常任理事会が同窓会活動を統括して,且つ活動の執行機関として衣替えすることを総会に提案する。本議案は,常任理事会が本会実務の執行総括を行うことにするための会則改正である。