昭和33年卒業生
・昭和33年精密工学科卒 最後の同窓会便り
平成28年4月24・25日、昭和33年精密工学科卒業の最後の同窓会を長野県昼神温泉郷のグランドホテル天心で開催いたしました。遠路にも関わらず、9名の皆さんに御参加いただきました。お陰様で、大変楽しく、また、有意義な会となりましたことを幹事として厚く御礼申し上げます。
本来ならば昨年開催の予定でしたが、今回は最後ということもあり、全員が80才を迎えた傘寿という記念すべき年を祝っての開催とさせていただきました。残念ながら、その間、亡くなられた方もおられ、あらためて哀悼の意を表したいと思います。
当日は、幸い、天気にも恵まれ、初夏を思わせるほどの暖かい日となりました。4月24日は全員予定通りに到着され、早速、阿智川周辺を散策するほどの元気ぶりには感心させられました。
夜の宴会は予め時間を延長しておりましたが、皆、元気で、お酒も進み、各自の近況報告も時間切れとなるほどでした。二次会は全員、幹事部屋に集まり、趣味のスケッチや写真の披露など、遅くまで話が尽きませんでした。
翌日は一風呂浴びたのち、名物の朝市で、「コシアブラ」「タラの芽」「オコギ」など、珍しい山菜を買い求めながら散策しました。朝食の後、バスで月川の花桃の里を訪問しました。今年は開花時期が早く、昼神温泉峡は既に散っていましたが、上流の月川温泉峡がちょうど満開で、その華やかさに全員、歓声をあげるほどでした。日程の設定に当たっては花桃の開花を念頭に入れて決めましたが、これが的中し、胸をなでおろしました。皆さんの心がけがよかったのでしょう。
昼は飯田で信州そばを召し上がっていただき、名残を惜しみながら、伊賀良からバスを見送らせていただきました。目頭が熱くなる思いでした。
参加された方々から、最終回にふさわしい思い出に残る素晴らしい同窓会だったとの便りが寄せられました。
当日を思い起こすに相応しい同窓会記とスナップアラカルトを伊藤君が綴ってくださり、既に、お手元に届いておられることと思いますので、幹事の役はこれで終了させていただきます。ここに思い出の集合写真を掲載させていただきました。
これからもお元気でお過ごしください。皆様のご健康とご多幸をお祈りし、筆をおかせていただきます。
2016年6月吉日
S33精密工学科卒 幹事 松島信雄
・精密33年卒同窓会
平成19年11月9日
幹事 松島信雄
精密33年卒同窓会
長野県昼神温泉で開催
参加者13名
先日、昼神温泉で、大学時代の同窓会を開いた。50年目にあたる記念すべき同窓会であるため、この一番いい季節に伊那谷で開催しようと思い、早くから計画していた。
当日は朝から快晴に恵まれ、南アルプスの三千メートル級の山々は雪化粧して出迎えてくれた。ほとんどのメンバーが新宿と名古屋からのバスでやってきたが、中央道沿線の素晴らしい景色を楽しんで来られたことだろう。
到着そうそう熊谷元一童画館を訪れ、メンバー達は子供の頃を思い出しながら展示品を食い入るように眺めていた。ちょうど絵や写真に登場する子供たちと同時代に育ったわれわれにとっては、たまらなくなつかしい作品との出会いであった。
現役時代はお互いに忙しく、会う機会もあまりなかったが、最近はほとんど現役を離れ、時間の余裕が出来たため、二年毎に同窓会を開催することにしている。しかし、一方では、出席者の数が少しずつ減り始めている。それは、健康上の理由である。本人だけではなく、奥さんの具合が悪いため参加出来ない人たちもあった。参加したメンバーはお互いに健康であることのありがたさをかみ締めていた。
同窓の旧友とはいいもので、何十年振りかで会ったときには、最初誰だか分からない場面もあったが、話し始めると、学生時代の面影が思い出され、すぐに当時のクラスメイトに戻り話しがはずんだ。ここでは、相手が現役時代どんな職業や役職であった人であろうが、肩書きに関係なく、友人そのものであることが同窓生のいいところである。
宴会では、先立たれた友への献杯から始めた。学生時代には聞いたこともなかったカラオケも披露され、盛り上がった。二次会も学生時代のエピソードから、現役時代の苦労話や趣味など、話題はつきることなく、夜が更けるのも忘れ語り合った。
翌朝は寝坊するかと思いきや、歳のせいか早々と起き、みんな朝市に出かけていた。この日は、11時頃のバスで帰るため、近場の東山道を案内した。二日目も快晴に恵まれ、暮白の滝見台からは冠雪の荒川岳・赤石岳・聖岳などが見え、登ったことのある友人は歓声を上げていた。神坂神社から「ははきぎ」、駒つなぎの桜、拯上院、伝教太子像まで全員が歩き、秋の信濃古道を満喫し、次回、仙台での再会を約して別れた。
翌日、メールを開いてみると、数人の友から、お礼のメールが入っていた。昼神温泉と東山道のミニハイクに満足したとの感想が寄せられており、幹事としてほっとしたところである。
Tホテルの心のこもったもてなしや、朝市での地元の人たちとの素朴な会話も忘れられない思い出となったことだろう。